日刊SPA!:2022年8月31日掲載

競争に勝ち続けるビジネスマンこそ「言葉」を絶対に軽視しないワケ


 「リアル〜真実を追う180日〜」も9話まで進み、この番組の主役である中村祐美子も少し焦り始めた感じが出てきました。

 念のために話を振り返りますと、この番組は「100万円を出資し会社を設立し、180日後にどのようになっているのか?」を“リアル”に追いかける番組です。もちろん儲かることも、倒産することもすべて真実にお届けしてまいります。


「人見知りを肯定的に捉える」の意味

中村祐美子
中村祐美子

 毎回、番組ではゲストとなる講師をお呼びしているのですが、そのキャラクターは本当に千差万別です。年商や利益もバラバラですし、業種もみんなバラバラ。逆に言えば、それだけ世の中には無限の可能性があり、無限の成功パターンがあるということです。

 そんな今回のゲストもまた特徴的な人が来てくれました。合同会社serendipityの三凛さとし代表です。正直、最初は「ちょっと胡散くさいのでは?」と疑ってしまう部分もあったのですが、話を聞いていると次第に引き込まれてしまいました。

 特に序盤で発言されていた「人見知りを肯定的に捉える」という言葉。聞いたことあるようで、なかなか聞いたことのないいい言葉だなぁと思いました。


人当たりの良し悪しと人見知りは別問題

今回の講師は合同会社serendipityの三凛さとし代表
今回の講師は合同会社serendipityの三凛さとし代表

 僕の感覚では日本人の7~8割は人見知りではないかと感じています。よく人当たりのいい人に対し「人見知りではないでしょ!」と発言するケースを見ていますが、人当たりの良し悪しと人見知りってまったく別問題です。これはまさに僕自身がそうだから、はっきりと断言できます。

「人見知りなのに人当たりがいい」とは、裏を返せば“人見知りだけど気を張って頑張っている”ということになります。自分でも記憶をたどるとそんな場面が非常に多く、人見知りとは思われることはないんだろうなぁと内心ずっと思ってきました。

 まさに三凛代表が番組内で仰る「自分が持つ否定的な感情を他人のものとして知覚する」、いわゆる投影という現象そのものです。


「誰からも相手にされないかもしれない」という恐怖

経営者として備えるべきマインドについて改めて考える機会を得た中村

 こんな経験は誰にでもあるのでしょうか。

 たまたまタイミングが悪く誰からもしばらく連絡が来ない時間に自分は全員から嫌われて一人ぼっちになってしまったと孤独を感じること。通りすがりの人がたまたま笑うと、自分自身が笑われているかのような錯覚。少しスマホの画面を自分から背けて会話されると、陰口を言われていると感じたこと。  

起業経験者は「明日、朝起きて会社に行ったら、誰もいなかったらどうしよう」と思ったことは一度や二度はあると聞きます。実際に僕も全員いなくなったことはないですけど、朝会社に行くと思い出したくもない光景が広がっていた経験もありました。(また別の記事でお話します)


心を強く持つために寄り添う言葉

 強そうに見える人ほど弱かったり、そんなことは日常茶飯事です。特にこれから先、日本経済は確実におかしな方向に向いていくことでしょう。

 失職者も増え、今までのように弱者は守られなくなってしまいます。競争社会は激しくなり、心を強く持たないといけなくなるんです。そんな心のオアシスになるような言葉が三凛代表の口からたくさん出てきます。

 もし自分の心が弱っていると感じた人たちは番組内の言葉をぜひ聞いてほしいなと思います。

<取材・文/ゆや氏>


※Yahoo!ニュース、マイナビ子育て等、多数のニュースサイトに掲載されました。