MELOSに弊社の「もしかして愛着障害?「愛情不足で育った男性」に見られる5つの特徴」が掲載:2025年2月25日
幼少期に十分な愛情を受けずに育つと、その後の人間関係や恋愛に大きな影響を与えることがあります。
とくに男性の場合、社会的な期待や文化的背景から、感情を表に出しにくく、問題を抱え込んでしまう傾向があります。
この記事では、愛情不足で育った男性に見られる特徴を5つ取り上げ、その背景にある心理学的な理由、特に愛着障害との関連について、親子関係心理学の専門家・合同会社serendipity代表の三凛さとしさんが解説します。
愛着障害とは、乳幼児期に養育者との間で安定した愛着関係を築けなかったことによって生じる、対人関係や社会性の問題のことです。
愛着とは、特定の人との間に築かれる情緒的な絆であり、安心感や安全基地の役割を果たします。
愛着障害には、主に以下の2つのタイプがあります。
反応性愛着障害:人に対して極端に警戒心が強く、感情表現が乏しい
脱抑制型愛着障害:誰にでも過剰に馴れ馴れしく、警戒心がない
愛情不足で育った男性には、愛着障害の症状と共通する特徴が見られることがあります。
愛情不足の環境で育った男性は、自分の感情を適切に表現する方法を学ぶ機会が少なかった可能性があります。
そのため、感情を押し殺してしまいがちになったり、逆に些細なことで感情を爆発させてしまったりすることがあります。
これは、養育者から感情を受け止めてもらえず、感情を表に出すことへの不安や恐怖心が強いことが原因です。
他人との適切な距離感が分からず、過度に依存したり、逆に極端に避けたがる傾向があります。親密な関係を築くことへの恐れや、見捨てられることへの不安が背景にあります。
幼少期の愛着形成が不十分で、他人との信頼関係を築くのが難しく、安心できる人間関係のモデルがないことが原因です。
自分に自信が持てず、「どうせ自分なんて」と自己卑下する傾向があります。常に他人の評価を気にしたり、承認欲求が強くなったりすることも。
養育者から無条件の愛情や肯定的な言葉を受け取ることが少なく、自己価値を肯定的に捉えられないことが原因です。
特定の人と深い関係を築くのが苦手で、恋愛が長続きしなかったり、逆に相手に過度に依存して束縛したりすることがあります。愛着形成の問題から、相手を信頼することや、適切な愛情表現をすることが難しくなります。
また、見捨てられ不安から、相手を試すような行動をとってしまうことも。
表面上は社交的に振る舞っていても、内面では強い孤独感を抱えていることがあります。周囲に人がいても、心が満たされない感覚が続くことがあります。
幼少期に安心できる人間関係を経験できないと、心の底から人を信頼することができず、常に孤独感と隣り合わせになってしまいます。
こうした特徴に当てはまっていたとしても、リカバリーをする方法はあります。愛情不足を克服するためには、以下の方法が考えられます。
まずは、自分が愛情不足の環境で育ったことを認識し、その影響を受け止めることが大切です。過去の経験を振り返り、自分の感情や行動パターンを理解しましょう。
心理カウンセラーやセラピストのサポートを受けることで、愛着の問題を専門的な視点から解決に導くことができます。
信頼できる友人やパートナーとの関係を築くことで、過去の傷を癒し、新たな愛着を育むことができます。
自己肯定感を高めるために、自分の良いところを見つけ、褒める習慣をつけましょう。また、趣味や好きなことに没頭する時間を作ることも大切です。
愛着の問題は、一朝一夕に解決するものではありません。焦らず、時間をかけて少しずつ改善していくことが大切です。
親子関係心理学の専門家・合同会社serendipity代表。夢を追って渡米したものの借金苦と活動の失敗によりホームレス寸前の生活に。「何かおかしい」と感じ、心理学や自己啓発を勉強する中で、人生を好転させる方法を習得。お金、時間、場所、人間関係、心身の健康(人生の5大自由)を実現するということをテーマに2014年より各SNSにて情報発信。2022年にはKADOKAWAより親子関係心理学についての書籍「親子の法則」を出版し、発行部数6万部を記録。2024年9月にはメンタルからお金の問題を解消する「金のなる本 誰でも再現できる一生お金に困らない方法」を発売。ABEMA TV -For Japan- 日本を経営せよ!、テレ玉「BOSSのプレゼン」など、メディア出演多数。