女子SPA!:2023年9月15日掲載

母親に彼氏を紹介したら「男らしくない」…
結婚を迷う31歳女性。まずやるべきこととは



 親子関係心理学の専門家でコーチングやコンサルティングしている三凛さとし氏。著書『親子の法則人生の悩みが消える「親捨て」のススメ』では、人生の9割は「親との関係」で決まる、と人格形成においていかに親の影響力があるかを説いています。

 恋愛、夫婦関係、仕事、お金…など、現代社会を生きる女性たちは様々な悩みを抱えています。その悩みの根幹には、親子関係や過去の自分が少なからず影響しているのでしょうか? コーチングプログラムなどを通して、これまで何万人もの方の、人生好転の手助けをしてきたという三凛氏に、悩める女性のリアルなお悩みに答えてもらいました。

母親の彼氏に対する評価が悪い…
親の意見に流されないためには?

※画像はイメージです(以下、同じ)

相談者:女性・31歳・会社員
「現在付き合っている男性がいるのですが、母親の反応が良くなく、結婚を迷っています。 彼は優しくて、私を温かく包み込んでくれる穏やかな男性です。一方で、母親の理想の男性像は強くてぐいぐい引っ張ってくれる人。真逆の性格のため、彼を紹介した時に『気が弱そう』『頼りない』『男らしくない』とネガティブなことを言われてしまいました。 結婚するのは私なので、母の意見を聞き流せばいいのかもしれませんが、昔から母の言う言葉に影響を受けてしまい、彼のことも母の意見に賛同してしまっている自分がいます。母の言葉に流されず、自分の意思で物事を見るにはどうしたらよいでしょうか?」

母とは離れて暮らし、自分を客観視する

――母親の意見に影響を受けないためには、どうしたらよいでしょうか?  

三凛さとしさん(以下、三凛)「まず、お母さんと一緒に住んでいるのであれば、離れた方がいいですね。どうしても実家にいると、親の影響は受けやすくなります。親に住む場所や食事を提供してもらっている負い目から『言うことを聞かないと』という意識が働くこともあるかもしれません。
そうなると結局、親子が共依存関係になってしまうため、いったん離れて環境を変えて、自分のことを見つめ直してみるといいでしょう」

※画像はイメージです(以下、同じ)

――何らかの方法で親元を離れたとして、自分を見つめ直すには、どんな方法がありますか?

三凛「子どもの頃の記憶を呼び戻して、紙に書き出してみましょう。母親の言うことを聞いて、自分が納得できない結果となったことを思い出して、文字にします。この行動で、自分が親の言うことを聞いて損をしてきたことを、改めて理解します。 それを受けて、母親の意見を受け入れた時に起こりうるデメリットを挙げていきます。例えば、“自分で物事を考えられない人になる”というデメリットがあったとすると、その後どうなるのか、さらに掘り下げます。

“仕事の能力が磨かれない” “理想とする結婚ができない”など、さまざまなデメリットが挙げられるはずです。 このように過去の棚卸(たなおろし)をして、自分を客観的に見ることで『やはり意識を変えないといけない』と気づけるようになるのです」

親の心配が子どもへの束縛になることも

















――子どもの恋人に自分の理想を押し付ける、親側には、どんな心理が働いているものなのでしょうか?

三凛「状況やその親が育った環境なども影響している可能性がありますが、親が安心するために、子どもを言う通りに従わせたいと考えることがあります。恋人や結婚相手に対してなら、子どもを安心して託せる人でないと、という意識から、自分の理想と離れていると『NG』を出すこともあるでしょう。

また、実家にいる場合は、親は子どもに対してまだ保護下にいるという意識がある可能性があります。親が『私が引っ張ってあげないと』と心配する気持ちから、良かれと思って反対するケースも考えられます。

いずれにしても、『親が心配しなくても自分は一人でやっていける』と証明するためにも、親と離れて自立する必要はあると思います」

自分の人生の責任を自分で取れば、どんな結果も受け入れられる

――親に反対されるとブレてしまうというのは、自分も少し恋人に対して不安に思うことがあるように感じますが、自身がしっかり決断することも大切ですよね。

三凛「そうですね。本当に『この人だ』と決めていたら、誰に何を言われても揺れないはずです。他人に言われて決断に迷うのは、自分で決断することを避けている部分もあるかもしれません。

結婚するにしても、自分で決めた人と結婚すれば、仮に離婚したとしても納得できるし、自信にもつながります。逆に、誰かに言われた人と結婚すると、何かにつけて他人のせいにしてしまい、自分で決めなかったことを後悔することになるでしょう。

親に何を言われても、自分の人生の責任は自分で取る、ということを意識すれば、どんな結果になったとしても『自分で決めることがベストだ』と気づけるはずです」 親の言うことを聞いて失敗しても、親を責められないのが現実。それならば、どんな結果になっても、自分が選んだ道を進むのが一番納得できるのかもしれませんね。

<三凛さとし 文/女子SPA!編集部>


※Yahoo!ニュース、マイナビ子育て等、多数のニュースサイトに掲載されました。

TOKYO MX Powered by TV 元気が出るPower講座:2023年9月20日

TOKYO MX Powered by TV 元気が出るPower講座に出演しました!


放送日:2023年9月9日(土)夜7時~8時(TOKYO MX放送)

配信日:2023年9月16日(土)夜8時(公式web配信)

出演者:ハリウッドザコシショウ、薄幸(納言)、TiiiMO 他

ゲストMC:お見送り芸人しんいち、じゅんいちダビッドソン

スペシャルサポーター:阿部なつき

ナレーター:安部紀克(納言)

毎週土曜 夜8時、放送内容を配信!

※Yahoo!ニュース、マイナビ子育て等、多数のニュースサイトに掲載されました。


帰国便利帳web:2023年8月16日掲載

「やらないことを自発的にやらせる方法」とは?


写真はイメージです。

母親が気になる子どもの生活態度を調査

夏休みもそろそろ終盤。あわてて宿題に取り掛かる子どもが少なくない時期だ。「計画立ててやりなさい」とあれほど言ったのに全くやっていない子どもを見てイライラしてしまう親もいるだろう。「やるべきことをやらない」というのは、多くの親が我が子に対して抱えている不満のようだ。それを示す調査があったので紹介したい。

インターネット調査を行ったのは、『親子の法則 人生の悩みが消える「親捨て」のススメ』の著者・三凛さとし(さんりん・さとし)氏で、小学生から高校生の子どもがいる30歳以上50歳未満の母親・全国1,271人を対象に「子どもの行動」について回答を募った(調査機関:Freeasy/合同会社serendipity 調べ)。子どもの学年の内訳は、「小学校低・中学年」(32.5%)の母親が最も多く、「中学生」(21.0%)の母親、「小学校高学年」(17.1%)の母親、「高校生」(16.6%)の母親の順で多かった。

生活態度について、「小学生から高校生の子どもにあてはまるものはあるか?」と尋ねたところ、「やるべきことをやらない」が52.1%と最も多く、次いで「言うことを聞かない」が36.3%、「態度が悪い」が22.0%、「会話をしない」が5.9%と続いた。「あてはまるものはない」も33.1%いたが、7割弱の母親が子どもの生活態度に難しさを感じていることがわかった。

写真はイメージです。(以下同じ)

なぜやるべきことをやらないのか?

最多回答の「子どもがやるべきことをやらない」という問題について、ライフコーチで親子関係の心理学に詳しい三凛氏は、その最大の理由は親や学校から「やりなさい」と言われることがその子の”最高価値”と結びついていないからだと言い、以下のように解説する。

人間行動学の世界的権威ジョン・F・ディマティーニ氏は、人にはそれぞれ”価値の序列”(※1)(=人生で大切にしたいこと)があり、そのトップ3~4に入っているものでないと意識も行動もコミットできず、反対にトップ3~4に入っているものだと誰から指図をされなくても勝手に行動してしまうという説を提唱している。

(※1)価値の序列とは、価値の優先順位のこと。人には大きく分けて「精神性」「経済」「仕事」「知識・学習」「娯楽」「家族」「人間関係」「美容・健康」の8つの価値のジャンルがあると言われている。

これを子どもに置き換えると、子どもの場合は、資産形成(経済)や仕事などがない代わりに、はまっているスポーツやゲームなどが序列のトップに入ってくる可能性が高い。例えば、サッカーに夢中な子どもは、学校の勉強とサッカーに関連性が見出せないと、学校の勉強は疎かになってしまう。自分の価値の序列の最高位(3~4位まで)に入っていないことに対してはやる気が落ちたりやりがいが見出せなくなるのは、大人も子どもも同様なのだ。

このような時に親ができることは、一見関連性がないように見える子どもの「やる気が出ること」と「やるべきこと」を関連付けてファシリテート(グループや組織で物事を進めていく時に、その進行を円滑にし、目的を達成できるよう、中立的な立場から働きかける役割を担うこと)することだと三凛氏は言う。

小学生~高校生の子どもを持つ母親の7割弱が子どもの生活態度に難しさを感じていて、中でも多いのは子どもが「やるべきことをやらない」という悩みである。ということが、『親子の法則 人生の悩みが消える「親捨て」のススメ』の著者でライフコーチの三凛さとし(さんりん・さとし)氏の調査により明らかになった。

三凛氏によると、子どもがやるべきことをやらないのは、親や学校から「やりなさい」と言われることがその子の”最高価値”と結びついていないからであり、親ができることとしては、子どもの「やる気が出ること」と「やるべきこと」を関連づけてファシリテートすることだ、というところまで(前編)で紹介した。

では、具体的にどうしたらよいのだろうか。三凛氏が勧めるのは、次のようなワークだ。

なぜやるべきことをやらないのか?

子どもに次の13の質問をして、それぞれ答えを3つずつ(ベスト3は何か?)出してもらう。その後、その答えに対して「それは何のためなのか?」を尋る。このような問いかけをすることで、子どもが日々の生活の中で何を大切に思っているかがわかる。

  1. あなたの個人的な空間を占めているものは何ですか? 何で満たしていますか?
  2. あなたが一番時間を長く使っていることは何ですか?
  3. あなたが一番エネルギーを注いでいるものは何ですか?
  4. あなたは何に一番お金を使っていますか?
  5. あなたが一番整理整頓できているものは何ですか?
  6. あなたが親や先生など人から言われなくても率先してすることは何ですか?
  7. あなたが一番考えていることは何ですか?
  8. あなたが人生において「こうなってほしい」「こうなりたい」とイメージしていて、実際に現実味を帯びているものは何ですか?
  9. あなたが自分自身に最もよく話す(自問自答する)ことは何ですか?
  10. あなたがよく人に話すこと(話題)は何ですか?
  11. あなたはどんなことに感動しますか?
  12. あなたがずっと持ち続けている長期目標は何ですか?
  13. あなたが最も学びたい・知りたい・興味のあることは何ですか?

STEP2:「やるべきこと」をしたときのメリット、しないときデメリットを認識する

STEP1で子どもにとっての価値の序列がわかったら、「やるべきこと」をすると最高価値にどんなメリットがあるのか、「やるべきこと」をしないと最高価値にどんなデメリット(このワークでのデメリットは、基本的にメリットの反対を示す)がもたらされるのか、それぞれ20個以上書いてみる。

——

(例)やるべきこと:部屋の掃除
   最高価値:サッカーの試合で勝つ

メリット①:きちんと掃除して整理整頓することで、ユニフォームを探すことに時間を使う必要が なくなる。その分もっと練習できる。

メリット②:きちんと掃除し整理整頓することで、生活環境が整い、集中力が増す。その分、サッカーの試合でも集中力を発揮することができるようになる。

デメリット① :きちんと掃除し整理整頓しないことで、ユニフォームを探すことに時間を浪費することになる。その結果、練習の時間も減る。

デメリット②:きちんと掃除し整理整頓しないことで、生活環境が乱れ、集中力が落ちる。その分、サッカーの試合でも集中力を発揮できなくなる。

——


例に挙げたケースの場合は、子どもはサッカーが好きで、サッカーの試合に勝つことに最高価値を見出していることがわかった。この子は、部屋の片づけをしなさいと言ってもやらない。この場合、部屋を整理整頓することでサッカーにもよい影響があること、反対に部屋が片付いていないとサッカーにも良くない影響があることが認識できるようになる。

親子でこのワークを行うと、親は子どものモチベーションの源を理解でき、一方、子どもは「やるべきこと」を自発的にやる確率が上がるようになる。そうなれば、親も毎回ガミガミ言わなくて済むようになる。

やるべきことをやらない、ということでいえば、本誌の読者の中には、帰国直後で子どもが日本の環境になじめずに勉強やスポーツなどにやる気がなくなっている、という悩みを持っている人もいるかもしれない。そのような場合にもこのワークが効果的かどうか、三凛氏に尋ねたところ、以下の回答をいただいた。

「そのような子どもたちにも有効です。ただ、環境になじめないうちは、まずは安心させてあげることも大切ですので、帰国してしばらくはゆっくり過ごさせてあげることも子どもによっては必要かもしれません。新しい環境で落ち着いて、好きなことややりたいこと、大切にしたいことが日本の環境において見出すことができれば、ご紹介したワークはより効果的だと思います」

宿題をしない、練習をしない、部屋を片付けない、など何かしら子どもの生活態度に問題があるときは、子どもにとって良いタイミングで親子一緒にこのワークに取り組み、子どもが自発的に行動できるようサポートするとよいだろう。

(取材・文/中山恵子)


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女子SPA!:2023年8月15日掲載

鳥羽シェフも?「お金と時間がある人は浮気しやすい」不倫サレ妻にズバリ



 親子関係心理学の専門家でコーチングやコンサルティングしている三凛さとし氏。著書『親子の法則人生の悩みが消える「親捨て」のススメ』では、人生の9割は「親との関係」で決まる、と人格形成においていかに親の影響力があるかを説いています。  恋愛、夫婦関係、仕事、お金…など、現代社会を生きる女性たちは様々な悩みを抱えています。その悩みの根幹には、親子関係や過去の自分が少なからず影響しているのでしょうか? コーチングプログラムなどを通して、これまで何万人もの方の、人生好転の手助けをしてきたという三凛氏に、悩める女性のリアルなお悩みに答えてもらいました。

夫の二度目の浮気が発覚。
信頼できないけれどまだ好きで……

※画像はイメージです(以下、同じ)

相談者:女性・37歳・派遣社員
「私と夫は結婚して2年、子どものいない夫婦です。先日、偶然夫のLINEの通知を見てしまい、職場の女性と不倫をしていることに気づきました。 夫の浮気は、結婚前を含めて2回目です。さすがに信頼できなくなってしまったものの、まだ夫のことは好きなのですぐに別れる気になりません。夫の不倫をやめさせる方法はありますか?」

相手は変えられない。まずは「なぜ別れたくないのか」を考えて

――浮気は2回目ということですが、いわゆる「浮気グセ」がある人、ということなのでしょうか。

三凛さとしさん(以下、三凛)「こちらの相談者の夫がどうなのかはわかりませんが、ご自身がどんな努力をしたとしても、恐らくまた浮気をするのではないかと思います。 いずれにしても『他人を変える』ことはできないので、浮気をやめさせることはできません。ですので、相談者の方が選べる道は、『浮気グセを受け入れて結婚生活を続ける』か『離婚するか』の2択になるでしょう」

――「別れたくない」とおっしゃっているので、「受け入れる」という選択をするしかないということですかね……。

三凛「もし受け入れるのがつらいのならば、なぜ別れたくないのかを突き詰めてみるといいかもしれません。まだ夫のことが好きとは言っても、何度も裏切られて信頼ができない人を『好き』でいるのは、実はつらいのではないかなと思います。

経験上、過去の人になっている相手に執着してしまうのは、『今の自分を好きになってくれる人はもうこの人くらいしかいないのでは』と思っていることが多い傾向にあります。そういう時は、好きな有名人を思い浮かべてみてください。例えば、もしあなたが北村匠海さんと付き合える状況になったら、今の相手と別れるか、と考えたら、ほとんどの方が『別れる』と答えるでしょう。

つまり、自信がなくて相手を振り切れないだけなんです。逆に言えば、北村匠海さんが好きだと言ってくれるくらいの内面や外見を手に入れられたら、すぐに今の相手と別れることができるでしょう。 相談者さんも、夫と別れられないのなら、まず自分を磨いて自信をつけてみると、次の一歩に踏み出せるかもしれません」

お金と時間がある人は浮気しやすい

――そもそも、浮気をする人としない人、という見方は可能なのでしょうか。

三凛「持論ではありますが、基本的にお金と時間がある人は浮気に走りやすいかもしれません。逆に言うと、お金と時間があると、どんな人でも浮気しやすいということです。浮気できる環境があれば、気持ちは揺らぎやすくなります。

また、お金と時間がある人は心に余裕があり、さらに社会的な成功者が多いでしょう。どうしても魅力的に見えるので、モテてしまう。そういった意味でも、浮気しやすくなりますよね」

広末涼子との不倫が発覚した鳥羽シェフも?

――なるほど。先日、広末涼子さんとの不倫が発覚した鳥羽周作さんも、フレンチレストラン「sio」のオーナーシェフで、ミシュランガイド東京で1つ星を獲得している、まさに成功者ですよね。

三凛「まぁそうですね。鳥羽さんは、不倫相手である広末さんに対するご自身の気持ちをはっきりと公表されていて、ピュアな方だなと感じます。一般的には、不倫相手への心の内は話しにくいものですよね。

 私の知り合いにも、経済的な成功者でセカンドファミリーを持っている方がいますが、元の家族も浮気相手との家庭も、どちらも大切でどちらにも愛情を注いでいます。

 しかし、子どもによっては、親が別の人を愛していることに不安になったり、かまってくれない不満を持ったりして傷ついてしまうことがありますので、不倫をするにしても受け入れるにしても、子どもにしわ寄せがいかないように気を配るのが親の責任だと思います」

 さまざまな夫婦の形がありますが、やはり大切なのは「自分の気持ち」と「子どもへの配慮」のよう。好きだからと我慢をして受け入れるのも、子どもを不安にさせるのも、家族関係の破綻の始まりになりかねません。

 夫婦を続けるか別れるか、どちらにしても、安心できる暮らしを選択することが、本当の幸せの道なのかもしれませんね。

<三凛さとし 文/女子SPA!編集部>


※Yahoo!ニュース、マイナビ子育て等、多数のニュースサイトに掲載されました。

@DIME:2023年8月12日掲載

子どもに夏休みの宿題を自発的にさせる方法



子供にとっては楽しい夏休み。しかし、「夏休みの宿題」は子供たちだけではなく、保護者までもが四苦八苦する夏の恒例イベントだ。

そこで、『親子の法則 人生の悩みが消える「親捨て」のススメ』の著者・三凛 さとし氏は、小学生から高校生の子供がいる30歳以上50歳未満の母親全国1,271人を対象に「子供の行動」について調査した。

小学生から高校生の子供がいる母親1,271人に聞いた「子供の行動」

「子供は小学生?中学生?高校生か?」を尋ねたところ、「小学校低・中学年」(32.5%)が最も多く、「中学年」(21.0%)、「小学校高学年」(17.1%)、「高校生」(16.6%)となった。

続いて、「小学生から高校生の子供にあてはまるものはあるか?」と尋ねたところ、最多は「やるべきことをやらない」(52.1%)、以下「言うことを聞かない」(36.3%)、「あてはまるものはない」(33.1%)となり、一定数の母親が子供の生活態度に難しさを感じていることがわかった。

調査概要
調査期間:2023年7月12日
調査手法:インターネット調査
調査対象:小学生から高校生の子供がいる30歳以上50歳未満の母親全国
サンプル数:1,271人
調査機関:Freeasy
※合同会社serendipity 調べ

三凛 さとし氏が「子供がやるべきことをやらない理由とうまくファシリテートする方法」について解説

なかなか宿題を終わらせず、夏休み終盤になると慌て始めるわが子に、イライラしてしまう保護者も少なくないと思います。

では、なぜ子供はやるべきことをやらなかったり、親の言うことを聞かなかったりするのでしょうか?その理由は明白です。最大の理由は、親や学校から「やりなさい」と言われることが、その子の”最高価値”と結びついていないからです。

人間行動学の世界的権威ジョン・F・ディマティーニ氏は、人にはそれぞれ”価値の序列(※1)”(=人生で大切にしたいこと)があり、そのトップ3〜4に入っているものでないと意識も行動もコミットできず、反対にトップ3〜4に入っているものだと誰から指図をされなくても勝手に行動してしまうということを提唱しています。

(※1)価値の序列とは、価値の優先順位のこと。人には大きく分けて「精神性」「経済」「仕事」「知識・学習」「娯楽」「家族」「人間関係」「美容・健康」の8つの価値のジャンルがあると言われている。

これを子供に置き換えると、子供の場合は、資産形成(経済)や仕事などがない代わりに、はまっているスポーツやゲームなどが序列のトップに入ってくる可能性が高いのです。

例えば、サッカーに夢中な子は、学校の勉強とサッカーに関連性が見出せないと、学校の勉強は疎かになって当然です。これは、自分の価値の序列の最高位(3~4位まで)に入っていないとやる気が落ち、やりがいが見出せないなど、大人も子供も同様です。

このような時に親ができることとしては、一見関連性がないように見える子供の「やる気が出ること」と「やるべきこと」を関連づけてファシリテート(※2)することです。

(※2)ファシリテートとは、グループや組織で物事を進めていく時に、その信仰を円滑にし、目的を達成できるよう、中立的な立場から働きかける役割を担うこと。

まずは子供の価値の序列を知る

子供の「価値の序列」を知るために、子供に次の13の質問をして、それぞれ答えを3つずつ(ベスト3は何か?)出してもらったら、その答えに対して「それは何のためなのか?」も訊きましょう。このワークを子供と一緒にやることで、子供の価値の序列の最高位にあるものがわかります。

上記ワークで子供の価値の序列がわかったら、「やるべきこと」をすると子供にとっての最高価値にどんなメリットがあるのか、「やるべきこと」をしないと最高価値にどんなデメリット(※3)がもたらされるのかをそれぞれ20個以上書いてみましょう。

(※3)このワークでのデメリットは、基本的にメリットの反対を示す。

親子でこのようなワークをすると、親は子供のモチベーションの源を理解でき、一方、子供は「やるべきこと」を自発的にやる確率が上がるようになります。そのため、これが成功すれば毎回ガミガミ言わなくて済むようになります。

是非親子で上記ワークをし、子供が自発的に宿題をする夏休みを過ごしてください。

関連情報:http://sanrinsatoshi.com/

構成/Ara

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Yahoo!ニュース:2023年8月6日掲載

子どもはなぜ宿題をやらない?自発的にやらせる方法は
専門家が解説 母親の67%が子どもの生活態度に苦労


写真はイメージです。

 子どもにとっては待ちに待った夏休み。その一方で、宿題にはついつい目を背けがち。親子関係心理学の専門家である三凛さとし氏はこのほど、小学生から高校生の子どもがいる30歳以上50歳未満の母親1271人を対象に「子どもの生活態度」について調査。子どもが宿題をやらない理由、それを自発的にやらせる方法を解説した。

子どもの生活態度について「やるべきことをやらない」「言うことを聞かない」「態度が悪い」「会話をしない」の中から該当するものを聞いたところ、最多は「やるべきことをやらない」で、52.1%が回答。次いで、「言うことを聞かない」(36.3%)、「態度が悪い」(22.0%)、「会話をしない」(5.9%)と続いた。「あてはまるものはない」という回答は33.1%にとどまり、約67%の母親が子どもの生活態度に難しさを感じていることが明らかになった。(合同会社serendipity調べ)

 なぜ子どもはやるべきことをやらなかったり、親の言うことを聞かなかったりするのか?三凛氏は最大の理由を「親や学校から『やりなさい』と言われることが、その子の“最高価値”と結びついていないから」と指摘する。

 人間行動学の世界的権威であるジョン・F・ディマティーニ氏が提唱した「価値の序列」によれば、人には大きく分けて「精神性」「経済」「仕事」「知識・学習」「娯楽」「家族」「人間関係」「美容・健康」という8つの価値があり、その優先順位トップ3~4に入っているものでないと意識にも行動にも結びつかないという。

 「これを子どもに置き換えると『経済』『仕事』がない代わりに、熱中しているスポーツ、ゲームなどが序列の上位に入ってくる可能性が高い」と三凛氏。つまり、スポーツやゲームと宿題との間に関連性を見いだせないと、学校の勉強がおろそかになるのは、人間行動学の観点では当然の結果といえる。
 親ができることについて、三凛氏は「勉強や部屋の掃除のような、子どもにとって『やるべきこと』をすると、スポーツやゲームといった『最高価値』にどんなメリットがあるのかを一緒に考えること」と指摘する。

 例えば、やるべきことが「部屋の掃除」、最高価値が「サッカーの試合で勝つ」の場合、メリットを「整理整頓することで、ユニホームを探す時間が省け、もっと練習できる」、デメリットを「整理整頓しないことで、生活環境が乱れ、サッカーの試合で集中力が発揮できなくなる」などと設定。一見、関連性がないように見える子どもの「やる気が出ること」と「やるべきこと」を関連づけることで、自発的にやる確率が上がるようになる、と解説した。


(よろず~ニュース調査班)


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マイナビニュース:2023年8月4日掲載

親と「会話をしない」子どもの割合は?


serendipityは、「子どもの行動」についての調査結果を8月2日に発表した。同調査は2023年7月12日、小学生~高校生の子どもがいる30歳以上50歳未満の母親1,271人を対象に実施した。

子供の学年

はじめに子どもの学年を尋ねたところ、「小学校低・中学年」(32.5%)が最も多く、以下「中学年」(21.0%)、「小学校高学年」(17.1%)、「高校生」(16.6%)となった。

子どもにあてはまるものを尋ねると、最多は「やるべきことをやらない」(52.1%)という結果に。以下「言うことを聞かない」(36.3%)、「態度が悪い」(22.0%)、「会話をしない」(5.9%)と続き、一定数の母親が子どもの生活態度に難しさを感じていることがわかった。


※Yahoo!ニュース、マイナビ子育て等、多数のニュースサイトに掲載されました。

Yahoo!ニュース:2023年7月16日

【義家族との間】「夫の顔が苦痛で歪んだ」子作りに失敗したレス夫婦がそれでも離婚しない理由~その2~


写真はイメージです。

家族の中には、血縁のない『義(理の)家族』という間柄がある。結婚相手の親族関係を指すことが一般的だが、離婚件数が増える現在では、親の再婚相手や、再婚相手の連れ子など、家族の関係は複雑化している。血のつながりがないからこそ生じる問題、そして新たに生まれるものも存在する。義家族との関係を実際に持つようになった当事者にインタビューして、そのときに感じた率直な思いを語ってもらう。 セックスレス夫婦のドラマが話題になっている。

合同会社serendipityでは、25歳以上30歳未満の既婚男女全国1,000人を対象に「セックスレス(※)と未成年期の両親の仲の関連性」について調査を実施(実施日:2023年5月18日、サンプル数:1,000人(男女各500人)、インターネット調査)。

20代後半の35.5%はセックスレスであり、セックスレス既婚者の36.9%が「1年以上セックスしていない」という結果になった。

(※)日本性科学会では、セックスレスとは夫婦やカップルにおいて「特別な事情がないにもかかわらず、性交あるいはセクシュアル・コンタクトが1か月以上ない」ことを指す。

今回お話を伺った恵理子さん(仮名・39歳)は大学のときから付き合っている男性と27歳のときに結婚。付き合っているときからレス状態に入っていて、いつ別れても仕方ない状況は遠距離という出来事で修復に至っていた。 【その1は関連記事から】

遠距離でも新婚でも、仲が悪くないだけ

遠距離期間は約4年。お互いにお金に余裕はできたものの、時間の余裕が大幅に減ったことで会えるのは2か月に一度ほど。遠距離の間、行為があったのは5回ほどだった。

「スケジュール帳に数えてしまっていました(苦笑)。久しぶりに会っても一定の距離を置いて、話をするだけ。お互い実家だったので遠距離中に泊まるのはホテルだったのですが、ツインルームだったときにはもうするつもりもないんだなって思いましたね。 4年もあると、会うのが義務みたいになってくるんです。『今月(会えるのは)はこの週かな』と事務的なメールが入って、それに返信するだけ。『早く会いたい』などの言葉なんて、半年ほどしかなかったんじゃないかな」

それでも、別れずに2人は結婚。結婚してから父親が亡くなるまでは恵理子さんは2拠点の生活を続けた。恵理子さんが岡山の実家で過ごす期間には、ショックなことがあったという。

「父親は結婚して半年ほどで亡くなりました。その間、夫の許可も得て、定期的に実家に帰っていました。岡山の仕事は結婚を機に退職していたのですが、どうしても父親の側にいたかったので。 一度、実家に滞在する予定を1日早めて大阪の家に帰ったことがあったのですが、そのときに……、ゴミ箱にある大量のティッシュを見つけてしまって。小さな袋にまとめられていました。私がいるのに、自分でしているんだって思いましたね。もしかしたらもう性的な気持ちがないのかなって思っていたので、その気持ちはあるのに対象が私じゃないんだってわかって、ショックでした……」

夫婦生活で苦痛に歪む夫の顔

結婚して3年経っても夫婦生活は一度もなし。義母からさりげなく孫について聞かれる機会も増え、そのことをメインに、夫婦の話し合いの機会を持ったという。

「表向きには、子どもについての話し合いです。レスについては面と向かって話す勇気がなかったので、義母の催促もあるし、私も30歳を超えていて子どもが欲しいという話をしました。そしたら、夫から『いつかは欲しいと思っていた』と遠い未来の話みたいな言い方をされて、イラっとしましたね。お互い30歳でタイミングは今ということを伝えて、そこから月に期間を決めて夫婦生活を持つことを決めました」

タイミングは妊娠しやすい期間に毎日が望ましいことも理解していたが、1日置きの2回と回数も決めて行なった。最初こそ夫は何も言わずに協力してくれていたが、4度目のタイミングあたりから「減らしてほしい」と訴えるようになり、7度目には「(行為は)愛情を感じられるものではなくなった」と恵理子さんはいう。

「最初のほうはまだ愛情を感じられるものでした。でも、『減らしてほしい』と言われてから、時々夫の顔が歪むのを感じていました。苦痛なんだろうなって。後半になると、本当に妊娠するための手段となっていました。

その行為を3年ほど続けたのですが、妊娠せずに私から『夫婦だけで楽しく生きていけたらいいね』と伝えて、終わりました」 今も夫婦は、表面上は仲良く暮らしている。数年前に引っ越しをして、そのときに2人の寝室を別々にしたという。恵美子さんに離婚の意志はない。
その理由について「レスで別れるのって、結局は他に別の異性を求めているということですよね。今相手がいないにしても、将来的にはそれを望んでいるということ。私たち夫婦にはそれがないんだと思います。

女性として見られたいという願望が、この安定した生活をなくしたくない思いより強くなることはないです」 冒頭のアンケート調査では、「配偶者とのセックスレスを悩んでいるか?」の問いに、「悩んでいる」のは男性47.3%、女性51.5%となり、「悩んでいない」と回答したのは男性52.7%、女性48.5%となった。20代の夫婦でもおおよそ半分の夫婦は悩んでいないのである。セックスレスは離婚事由になるが、離婚しないことを選択した夫婦も多い。セックスレス夫婦の数は想像よりもずっと多いことが予想される。


取材・文/ふじのあやこ 情報誌・スポーツ誌の出版社2社を経て、フリーのライター・編集者・ウェブデザイナーとなる。趣味はスポーツ観戦で、野球、アイスホッケー観戦などで全国を行脚している。


※Yahoo!ニュース、マイナビ子育て等、多数のニュースサイトに掲載されました。

女子SPA!:2023年7月15日掲載

「お前は何もできない」父親のモラハラで自信喪失…
親の呪縛から逃れるために必要なのは



 親子関係心理学の専門家でコーチングやコンサルティングしている三凛さとし氏。著書『親子の法則人生の悩みが消える「親捨て」のススメ』では、人生の9割は「親との関係」で決まる、と人格形成においていかに親の影響力があるかを説いています。
 恋愛、夫婦関係、仕事、お金…など、現代社会を生きる女性たちは様々な悩みを抱えています。その悩みの根幹には、親子関係や過去の自分が少なからず影響しているのでしょうか? コーチングプログラムなどを通して、これまで何万人もの方の、人生好転の手助けをしてきたという三凛氏に、悩める女性のリアルなお悩みに答えてもらいました。

父親のモラハラと暴力で自立できない…どうすれば?

相談者:女性・42歳・求職中
「両親と実家住まいで独身です。父親は暴力やモラハラをするタイプで、子どもの頃から父親の顔色を見て生活する毎日です。 今まで何度か家を出ようとしましたが、仕事が長く続かず、経済的にも自立できない状態です。また、残される母を思うと、どうしても出られません。 仕事を辞めるたびに父に『お前は何もできない』とののしられ、自信を失ってしまい、今仕事をすること自体が怖いです。 父の呪縛から逃れ、母と共に自立するにはどうしたらよいでしょうか」

親捨てワークで見方を変える

――親からの自立、という相談ですが、まずはどうすればよいでしょうか?

三凛さとしさん(以下、三凛)「父親のモラハラや暴力はつらいと思いますが、見方を変えれば、相談者さんはとてもありがたい環境にいるとも言えるかもしれません。常に住む家と食べる物がある環境は、実はとても恵まれた状況。それに気づくことで、もしかしたら仕事など人生でうまくいかないことを、親のせいだと結びつけてしまうクセに気づけるかもしれません。 いずれにしても、父親のせいにして後ろ向きに生き続けてしまうなら、まずは“親捨て”をすることから始めましょう」

――「親捨て」とは、どうすればよいのでしょうか?

三凛「『親捨てワーク』というワークがあります。このワークをすると、1つの状況を違う面からとらえることができるので、今まで最悪だと思っていたことが、実は人生のギフトだったと気づけます。つまり、認知を変えるワークです。 例えば、『お前は何もできない』と父親から言われたという事実を、別の方向から捉えると、父親はののしったのではなく、厳しい言葉で娘を叱咤激励したとも考えられます。 また、そもそも、実家にずっと住まわせてくれて、ご飯を作って食べさせてくれる環境は、実はすごく親に愛されているとも考えられますよね。このように、親捨てワークでは、実際に起きたことからメリットを見つけていきます。 同じ出来事も、見方を変えることで親の愛に気づけて、ネガティブに捉えていたことも、問題視しなくなります。そして恨みも薄れていくので、親への執着も弱くなり、両親と離れ、自分の責任で人生を生きていけるようになるでしょう」

世代が違う親とは価値観にズレも

――なるほど、もちろん暴力やモラハラは間違っていますが、過去の父親の発言はののしりだけでなく、表現方法は誤っているにせよ、大人になりきれない彼なりの励ましなどの面をもっていたと、複数の視点で見ることで、今後は前に進めそうですね。一般論として、みんなどこかのタイミングで親から自立をした方がいいのでしょうか?

三凛「親とは一定の距離を置いた方がうまくいく傾向はあると思います。やはり、親は生きてきた時代が違います。世代が違うと、価値観もひと昔前の考え方をしがちなので、今の時代の解釈や生き方、行動パターンについて理解することが難しい時もあります。

離れてみると、初めて『親孝行したい』とも思いますし、親とはいい意味でドライに付き合うくらいがちょうどいいのではないでしょうか」

自分の人生のハンドルを自分の手元に戻して

――親の意見に左右されず、自分で決めて行動できれば、自立する自信につながりそうですね。

三凛「そうですね。足を引っ張る人や環境のせいで『自分の人生がうまくいかない』という考え方をしていると、やはりモチベーションが下がり、うまく進めなくなります。 ネガティブな出来事の見方を変えて、デメリットと同じくらいメリットを感じられれば、未来は明るく感じられるはず。他人は変えられないですが、見方は自分で変えられます。自分の人生のハンドルを自分の手元に戻して、次の一歩を踏み出してください!」

 親からのつらい仕打ちや良くならない関係性も、自分の捉え方を変えれば新しい道が見えてくるかもしれません。親との関係をドライに見直すことが、離れる決心をする背中を押してくれる可能性も。まずは、自分の認知にクセがあるのでは、と気づくことから始めてみましょう。

<三凛さとし 文/女子SPA!編集部>


※Yahoo!ニュース、マイナビ子育て等、多数のニュースサイトに掲載されました。