LASISA・Yahoo!ニュース:2023年12月18日掲載
売掛金を払えないのになぜ「ホスト」にハマるのか…問題は“親”にあり?“2つの不足”を専門家が指摘
ホストクラブの“売掛金”で若い女性がトラブルに巻き込まれるケースが急増しています。親子関係心理学の専門家で「親子の法則 人生の悩みが消える『親捨て』のススメ」の著者・三凛さとしさんが、「夜の仕事(夜職)の経験と毒親の関係性」についての調査を実施し、その結果を発表しました。
ホストクラブの“売掛金”で若い女性がトラブルに巻き込まれるケースが急増しています。親子関係心理学の専門家で「親子の法則 人生の悩みが消える『親捨て』のススメ」の著者・三凛さとしさんが、「夜の仕事(夜職)の経験と毒親の関係性」についての調査を実施し、その結果を発表しました。
調査は、2023年11月24日(金)~25日(土)の期間、18歳以上60歳未満の女性4000人を対象にアンケートツール「Freeasy」を使用して行われました。
それによると、「夜の仕事(夜職)を半年以上したことがあるか?(但し、体験入店は除く)」という問いに対し、86.6%が「ない(以下、未経験者)」と回答したものの、13.4%が「キャバ嬢」(6.7%)、「ホステス」(6.6%)、「風俗嬢」(3.4%)と回答しました。
さらに、「ホストクラブに通ったことはあるか?」という問いに対し、未経験者の98.7%が「通ったことも興味もない」と回答したのに対し、キャバ嬢の55.7%、ホステスの44.0%、風俗嬢の52.2%が通ったことがあり、そのうちのキャバ嬢では48.7%、ホステスでは37.9%、風俗嬢では52.9%がホストにハマった経験があると回答しました。
さらに、彼女たちの両親が“毒親”だったかどうかを調査するために、「未成年期、両親はどうだったか?」と質問。「なかなか認めてもらえなかった」「あまり褒められなかった」「親からの愛情を感じなかった」など、どの項目も夜職経験者は未経験者より多い結果でした。
特に「親からの愛情を感じなかった」(キャバ嬢:21.8%、ホステス:19.7%、風俗嬢:15.7%、未経験者:1.7%)や「『あなたさえいなかったら』『産まなければよかった』と言われたことがある」(キャバ嬢:11.7%、ホステス:11.4%、風俗嬢:15.7%、未経験者:3.6%)、「虐待やネグレクトをされていた」(キャバ嬢:9.8%、ホステス:12.1%、風俗嬢:11.2%、未経験者:3.3%)といった項目で、未経験者よりも夜職経験者の方が明らかに多いという結果でした。
調査の結果から、三凛さんは、2つの“不足”を指摘しています。
一つ目は「親からの愛情不足」。
三凛さんは、「親からの愛情不足が原因で、大人になっても他者に依存したり、他者からの承認を求めてしまうことで、夜職の世界に足を踏み入れたり、ホストにハマる人が一定数いるのではないかと考えられます」と考察しています。
二つ目は「親からの経済的サポートが不足」。
「夜職経験者の方が虐待やネグレクト、親のアルコール依存やギャンブル中毒に悩んでいた確率が高いことから、経済的な理由により夜職に就く人が一定数いることがうかがえます」とし、次のようなケースが多いと三凛さんは推測しています。
1、貧困から夜職に就き、そこからホストにハマる
2、愛情不足から夜職に就き、そこからホストにハマる
3、愛情不足からホストにハマり、支払いのために夜職を始める
三凛さんは、「毒親問題を改善すれば、ホストにハマったり、支払い能力外のツケを作ったりなどの問題も改善できそうです。ホストに依存して止められずに苦しんでいる方は、ぜひ自分自身の親との関係を見つめ直してみてください」とアドバイスをしています。
※「合同会社serendipity 調べ」
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