MELOSに弊社の「愛情不足で育った男性の特徴とは。大人になったら手遅れなのか?改善方法とは」が掲載:2025年2月25日
幼少期に十分な愛情を受けられなかった男性は、大人になってもその影響を無意識のうちに引きずることがあります。
「人付き合いが苦手」「自信が持てない」「恋愛がうまくいかない」——そんな悩みの根底には、子どもの頃の愛情不足が関係しているかもしれません。
愛情不足で育った男性にはどのような特徴があるのか。そして、大人になってからではもう手遅れなのか? 専門家の意見を伺いました。
本題に入る前に、「愛情不足で育った人」の定義を決めておきましょう。
一般的に、以下の理由などにより「大人になってから人とうまく関係を築けない状態=愛情不足」とすることが多いと思います。
愛情不足で育った人の中でも、今回は男性にフォーカスし、その特徴を見ていきましょう。
「自分には価値がない」「どうせ誰にも認められない」と思い込んでしまいがち。成功しても「運がよかっただけ」と考えたり、少しのミスで「やっぱり自分はダメだ」と落ち込むことが多い。
「感情を出すのは弱さ」と思い込んでいることが多く、悲しみや怒りを抑え込んでしまう。結果として、ストレスをため込みやすく、人間関係の中で本音を言えないことが多い。
「見捨てられたくない」と強く思うあまり、特定の人に過度に依存してしまうタイプと、逆に「どうせ関わっても傷つく」と考えて距離を取ってしまうタイプがいる。
パートナーに愛されているかどうかを常に気にしてしまい、少し連絡が遅れただけで「嫌われたのでは?」と不安になる。
また「自分なんかが愛されるはずがない」と思い、幸せな関係を築くことが難しくなることも。
「努力しなければ価値がない」と思い込み、過剰に仕事を頑張ったり、自分に厳しすぎるルールを課してしまう。「休んだらダメだ」と無意識に思っていることも多い。
愛情不足で育った男性は、恋愛において 「不安定さ」 や 「極端な行動」 をとる傾向があります。
幼少期に十分な愛情を受けられなかったことで、パートナーとの関係において「愛されている」という実感を持ちにくくなったり、無意識に自己防衛の行動を取ってしまったりすることがあるからです。
たとえば以下のような言動です。
「本当に自分のことが好きなのか?」と常に疑ってしまい、何度も確認したくなる。
パートナーが少しそっけなかったり、返信が遅かったりするだけで「もう冷めたのでは?」と不安になり、相手を試すような言動をしてしまうことも。
例
「俺のこと本当に好き?」と何度も聞く
ちょっとした変化で「嫌われたかも」と落ち込む
相手のSNSを頻繁にチェックし、少しでも怪しい動きがあると疑う
愛情を求めるあまり、パートナーに過度に依存するタイプと、逆に「傷つきたくない」と考えて恋愛を避けるタイプに分かれやすいです。
依存型の特徴
✓ いつも一緒にいないと不安になる
✓ 相手の予定をすべて把握したがる
✓ 一度付き合うと相手を束縛しやすい回避型の特徴
✓ 「恋愛は面倒くさい」と距離を取る
✓ 親密な関係になると急に冷たくなる
✓ 本当に好きな人にはアプローチできず、気軽な関係ばかり求める
「愛されるには努力しないといけない」と思い込んでいるため、パートナーの要求を何でも受け入れてしまう。自分の意見や気持ちを押し殺し、相手に尽くしすぎてしまうことも多いようです。
その結果、相手から「重い」と思われる、都合よく扱われてしまうことも。
例
相手の機嫌を損ねないように常に気を遣う
無理をしてでも相手の希望を優先する
自分の本音を言えず、都合のいい存在になってしまう
恋愛に対してネガティブな思考が強く、「どうせ自分なんか」という気持ちを抱えてしまう。せっかく素敵な人に好かれても、「相手が本気になるわけがない」と自ら距離を取ってしまうことも。
例
好意を向けられても信じられず、試すような行動を取る
「自分なんかと付き合っても相手は幸せになれない」と思ってしまう
いい関係になっても、自分から壊してしまう
幼少期に「頑張らないと認められない」と感じて育った場合、恋愛でも「何かをしないと愛されない」と思い込んでしまうことがあるようです。
結果として、仕事の成功や経済力を重視しすぎたり、恋人にプレゼントを贈り続けたりすることも。
例
「収入が増えればモテるはず」と考え、仕事ばかり頑張る
高価なプレゼントで相手の気持ちをつなぎとめようとする
恋人に対して「役に立てているか?」を常に気にする
本来の恋愛は「何もしなくても愛される」もの。努力しすぎることで、かえって心の距離が生まれてしまうこともあります。
今回挙げた特徴は、「愛情不足で育った人全般」に見られる傾向 なので、男性だけでなく女性にも当てはまる部分があります。
ただし、男女で表れ方が少し異なることが多いです。
とくに、男性は「男は強くあるべき」という社会的プレッシャーもあり、「弱音を吐くのはダメだ」と思い込んで恋愛での不安や寂しさを隠そうとすることが多いです。
その結果、回避型になったり、逆に束縛しすぎたりといった行動に出やすくなります。
子どもにとって親の愛情は、「自分は存在していいんだ」という安心感の土台になります。しかし、それを十分に得られなかった場合、自分の存在価値を疑いながら生きることになります。
「そんなこともできないの?」「男なんだから泣くな」など、親から否定的な言葉や態度を受けてきた場合も、自己肯定感が育ちにくいでしょう。
そうした子ども達は、「いい子でいなければ愛されない」という学習をしてしまいます。そのまま大人になり「何かを達成しなければ認められない」と思い込んだまま、必要以上に頑張ってしまうのです。
ちなみに、親が忙しくて無関心だった場合も、子どもは「自分は愛されない」と思い込みやすいため、多忙で子どもにあまり構っていない親は注意が必要です。
結論から言えば「手遅れではない」です。ただし、過去の思考や行動パターンを変えるには意識的な努力が必要となります。
重要なのは「どうせ変わらない(変われない)」ではなく、「変わることはできる」「変わりたい」と認識することです。
脳は柔軟性を持っており、意識的に新しい考え方を取り入れることで、これまでの思考のクセを変えていくことができます。
まずは「自分が愛情不足の影響を受けている」ということを認識し、少しずつ自分を変える努力をしていくだけでも随分と変わっていくでしょう。
では、具体的にどんなことに取り組んでいくのがおすすめでしょうか。いくつか例を挙げていきます。
愛情不足で育った影響は確かに大きいですが、大人になってからでも十分に変えていくことは可能です。
まずは「自分の状態を知ること」から。過去は変えられませんが、これからの生き方は変えることができます。
親子関係心理学の専門家・合同会社serendipity代表。夢を追って渡米したものの借金苦と活動の失敗によりホームレス寸前の生活に。「何かおかしい」と感じ、心理学や自己啓発を勉強する中で、人生を好転させる方法を習得。お金、時間、場所、人間関係、心身の健康(人生の5大自由)を実現するということをテーマに2014年より各SNSにて情報発信。2022年にはKADOKAWAより親子関係心理学についての書籍「親子の法則」を出版し、発行部数6万部を記録。2024年9月にはメンタルからお金の問題を解消する「金のなる本 誰でも再現できる一生お金に困らない方法」を発売。ABEMA TV -For Japan- 日本を経営せよ!、テレ玉「BOSSのプレゼン」など、メディア出演多数。