FRaUに弊社の「「お兄ちゃんってつらい…」と嘆く長男。その理由に母が「ほっこり」した理由」が掲載:2025年3月2日

「お兄ちゃんってつらい…」と嘆く長男。その理由に母が「ほっこり」した理由

【スナック千代子へいらっしゃい #112 お兄ちゃんはつらい?】

自分より下のきょうだいがいる人の中には、子どもの頃に「お兄ちゃん/お姉ちゃんなんだから我慢しなさい!」と言われた経験を持つ人がいるのではないでしょうか。

親子関係心理学の専門家・三凛さとしさんが、20歳以上50歳未満の男女全国2,998人を対象に「きょうだい間格差」について調査(※)した結果を見ても、長子の半数以上が「弟・妹には甘かったのに、自分には厳しかった」「『兄(姉)だから』と言われ、我慢することが多かった」と回答しています。

 

2児の母でイラストーレーターの横峰沙弥香さんは、「きょうだい間格差」がなるべくないように育てようと、長男に「お兄ちゃんなんだから〜」という言葉を使わないように意識してきたそう。でも先日、長男が「お兄ちゃんってつらい」とポロリと口にして……いったい何があったのか。

横峰さんが子育ての切なさを、架空のスナック「スナック千代子」のピスタ千代子ママとしてつぶやく4コマ漫画連載「スナック千代子へいらっしゃい」(毎月第1・3日曜日に配信)今回は、そのときのエピソードを漫画と共にお届けします。

 

#112 お兄ちゃんはつらい?

 

「つらい」と得意げに言う息子に感じたこと

「お兄ちゃんだから」という理由で息子のまめ(愛称)ひとりだけに何かをさせるようなことだけはすまいと気をつけてきました。とはいえ、どうしたってふたりの子どものうちどちらかが我慢をしたり譲ったりしなければならないようなシーンもゼロではなく、そんな時はやはり兄であるまめが妹のゆめこ(愛称)に譲りがち。

夫が毎回後で「交渉ごとは話の通じる相手としかできないから」と、まめの気分が良くなるような言葉でフォローを欠かさなかったため、まめが不満を訴えることはありませんでしたが、最近は兄妹で話をした上でまめが自ら譲る場面をよく目にします。

食べるのが早いゆめこが「もう少し食べたい」と言ったときや、ふたりでお手伝いをしているときにゆめこが飽きてしまったとき、なんだかんだ文句を言いながら自分の分を分けてあげたり手伝いを終わらせてあげたりしているまめ。

そんなシーンを見かけるたびに、「そんなことはしなくていいよ」と伝えていたのですが、まめ曰く、そうもいかないんですって。「あの可愛い目でじっと見られちゃうとなぜかやってあげたくなっちゃうんだよね……」なんてことを言いながら、「本当、お兄ちゃんってつらいよ」とぼやくまめの横顔はちょっと得意げ。

そんなふたりの様子をよくよく見ていると、ゆめこもゆめこで単にわがままを言っている訳ではなく、なんといいますかとってもおねだり上手なんです。
つい言い分を聞いてしまいたくなるような笑顔に加え、感謝の気持ちもたっぷりと伝えてくれますし、後日突然、「このまえのお礼ね」なんて言っておやつを分けてくれたりするものですから、まめも気分よく転がされているといった雰囲気です。

どうやら我が家は、夫とゆめこが転がすスキルを発揮し、私とまめは転がされることを楽しむ側の人間みたいです。