サードニュースに弊社の「令和7年度新社会人が求める人生の選択とは?給与と働きがいの重要性」が掲載:2025年4月30日
令和7年度の新社会人たちが社会に踏み出してから早くも1ヶ月が経ちました。その彼らの価値観や考え方を探るべく、「会社選びとお金のリアル」というテーマで行われたアンケート調査が注目されています。この調査は、富とお金のメンタルトレーナーである三凛さとしが18歳から24歳までの新社会人140名を対象に実施しました。
この調査は2025年4月15日から21日までの期間、インターネットを通じて行われました。男女別に集められた有効回答者数は140名で、そのうち男性は61名、女性は79名となっています。調査結果は、彼らが選択した会社の基準や金銭感覚についての洞察を提供しています。
調査の結果、入社を決めた要因で最も多かったのは「給与」で、30.7%の回答がありましたが、「働きがい」や「社風・社員の魅力」といった要素も負けず劣らず重要視されています。具体的には、「働きがい」が28.6%、「社風」が26.4%で、現代の若者たちが単なる高給与を求めるだけでなく、精神的な満足感も求めていることがわかります。これは、キャリアを選ぶ上での新たな視点を反映したものだと言えるでしょう。
次に、将来の獲得年収についての問いに対して、全体の57.1%が「1,000万円未満」と回答しました。最も多かったのは「700万円~1,000万円未満」で25.7%がこのカテゴリーに入ります。従来の「若者は高望みする」というイメージとは裏腹に、実際には地に足の着いた現実的な希望を持っていることが浮き彫りにされました。
初任給の使い道については、なんと50.0%が「貯金」に回すと回答しました。この調査結果からは、経済的不確実性に対して強い警戒心を持つZ世代の特徴が表れています。さらに、親や家族へのプレゼントが46.4%というのも興味深い結果です。これは新社会人たちの感謝の気持ちや慣れ親しんだサポートへの返礼とも取ることができ、彼らの人間関係を重視する姿勢が伺えます。
「ゆくゆく欲しいもの」について尋ねたところ、1位は「旅行」で41.4%、2位は「車・バイク」で35.7%という結果が出ました。このデータからは、物質的な所有よりも経験を重視する傾向が浮かび上がります。SNSが盛んな現代において、彼らは経験や思い出を通じて、自己表現やアイデンティティを築いているのです。
三凛さとしは、今回の調査結果から現代の新社会人の価値観が給与と働きがいの二次元的な関係にあると指摘しています。どちらか一方ではなく、両方を満たすことが求められている時代に突入しています。これを理解することは、企業側にとっても重要で、従業員の幸福度を高めるためには環境を見直し、サポート体制を強化することが求められています。
若者たちの堅実な金銭感覚や、物欲に関する価値観は決して否定されるべきではなく、逆に彼らの成長に必要な社会環境に適応するための合理的な選択であるといえるでしょう。企業がこの現象を考慮し、若者が求める価値に応える職場づくりを進めることが、新しい時代の流れを生み出すことにつながると考えられます。