DX MAGAZINEに弊社の【帰省ブルーの実態】「楽しみ」派と「気が重い」派が二極化…親子関係に関する全国調査でわかった本音とは?が掲載:2025年8月13日
家族と再会できる帰省シーズン。しかし近年は「実家に帰るのが憂鬱」という声も増えています。親子関係心理学の専門家・三凛 さとしは、実家から出て暮らす20歳以上50歳未満の男女全国301名を対象に「帰省時の気持ちと親子関係」に関するアンケート調査を実施しました(調査日:2025年7月30日、インターネット調査、調査機関:Freeasy)。その結果、帰省に対する感情が二極化している実態が明らかになっています。
調査のサマリーでは、「実家帰るときの素直な感情」として「楽しみ・リラックスできる」が41.5%で最多、「親に会えるのはうれしい」が30.9%と続く一方、「気を遣って疲れる」が21.9%、「帰省は義務のように感じる」が14.0%、「とにかく気が乗らない」が8.0%、「親に会いたくない」が4.7%とネガティブな感情も一定数を占めました。女性は男性より「気疲れ」「義務感」「会いたくない」と答える割合が高く、帰省ブルーを抱えやすい傾向がみられます。

帰省時に実家で気になることとしては、「親の言動・価値観の押し付け」(28.6%)と「自分の生活への干渉」(28.2%)が上位に挙がり、「結婚や出産に関する話題」(14.6%)もストレス要因となっています。また、「実家と距離を置きたい」と感じる頻度については「よくある」が21.9%、「時々ある」が25.9%で約47.8%が距離を置きたい経験があると回答しました。父親・母親・きょうだいとの仲については、父親との仲が「非常に良い」15.3%、「まあまあ良い」22.9%の合計38.2%であるのに対し、母親との仲は「非常に良い」19.9%、「まあまあ良い」28.2%の合計48.1%と、母親との関係の方が良好と答える割合が高くなっています。きょうだいとの関係は「普通」が29.6%で最多、「非常に良い」14.3%と「まあまあ良い」23.9%を合わせると38.2%となる一方、「疎遠」「良くない」「あまり良くない」を合わせると17.3%となり関係性は一様ではありません。

三凛 さとしは調査結果を踏まえ、帰省ブルーを軽減するための具体的な工夫を5つ提案しています。1つ目は夫婦別々に帰省する「セパレート帰省」で、家事分担や親戚付き合いの負担を分散する選択肢を持つこと。2つ目は近隣のホテルや旅館を利用する「ホテル帰省」や短期滞在で物理的な距離を保つこと。3つ目はオンライン帰省や逆帰省の活用で、ビデオ通話やメッセージで気持ちを伝える方法を取り入れること。4つ目は会話の「地雷」を避けるためのコミュニケーション術として、触れられたくない話題への対応や話題転換の工夫をすること。5つ目は滞在日数や家事分担、手土産の有無など帰省の目的やルールを事前に共有し合意形成すること、というものです。これらはいずれも、親世代との価値観の差や家事負担、結婚や出産に関するプレッシャーといったストレス要因に対応する具体策として提示されています。
詳しくは「合同会社serendipity」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部小松