よろず〜NEWS、マイナビニュース、Yahoo!ニュース:2023年4月13日掲載

子持ちの20~40代男女の約1割が「親から虐待」経験
虐待する親は虐待を受けていた傾向が顕著


写真はイメージです。(以下同じ)


 「親子の法則 人生の悩みが消える『親捨て』のススメ」の著者・三凛さとし氏はこのほど、子持ちの20歳以上50歳未満の男女4000人(男女各2000人)を対象に「自身の虐待経験と親子連鎖」についてインターネット調査を実施し、その結果を公表。約1割は虐待を受けた経験があり、そのうち約6割が身体的虐待であることが分かった。(虐待の定義は、厚生労働省「児童虐待の定義」を参照

 まず全回答者に「未成年期の虐待経験」を聞いたところ、男性の88.2%、女性の87.0%が「受けていない」と回答。その一方で、残りの約1割は「自分自身が受けていた」(男性9.2%、女性11.7%)もしくは、「自分自身は受けていないが、兄弟姉妹が受けていた」(男性2.7%、女性1.4%)と回答した。

 次に、自身または兄弟姉妹が「受けていた」と回答した男女497人に「受けていた虐待の種類」(複数回答可)を聞いたところ、最多は男女ともに身体的虐待(男性57.4%、女性61.5%)という結果に。心理的虐待(男性32.9%、女性59.2%)、性的虐待(男性22.8%、女性15.4%)、ネグレクト(男性19.8%、女性21.2%)がそれに続いた。

 最後に、再び全回答者に「自身の親が未成年期に虐待を受けていたかどうか」を調査。「両親とも受けていない」という回答は、自身が虐待を受けていない人では、男女ともに約6割(男性58.6%、女性64.8%)にのぼったが、自身または兄弟姉妹が虐待を受けていた人では、男女ともに約1割(男性8.4%、女性11.5%)と非常に低い結果になった。

 一方、自身または兄弟姉妹が虐待を受けていた男性は「両親ともに、または父親ないし母親が受けていた」が5割弱(46.8%)と多い結果に。虐待を受けていない男性は1.1%、女性は1.7%とかなり低い値であることから、自身または兄弟姉妹が虐待を受けていたかどうかが、自身が子どもに虐待するかどうかに関連することが明らかになった。  

厚生労働省が昨年9月に発表した「令和3年度 児童相談所での児童虐待相談対応件数」(速報値)によると、全国の児童相談所が児童虐待相談として対応した件数は20万7659 件で、過去最多を記録した。同調査では、虐待の連鎖を止める方法として、「自分自身のストレス管理」「サポートグループや心理療法など、他者に頼る」「親が自分自身の親と心理的な和解をすすめる」の3点を挙げ、「虐待や子育ての悩みは放っておくと連鎖するが、親自身が自ら意識することでその連鎖は止められると確信している」とした。

(合同会社serendipity調べ) (よろず~ニュース調査班)


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Yahoo!ニュース:2023年4月15日掲載

40代でもモテまくる女性の特徴
男性を夢中にする“女性らしさ”とは


写真はイメージです。(以下同じ)


 年齢を重ねると、どうしても恋愛に消極的になってしまいますよね。どうせおばさんだから…なんて、自虐的になってしまう人も多いのでは? しかし、40代でも現役でモテている女性たちはたくさんいます。  著書『親子の法則人生の悩みが消える「親捨て」のススメ』が話題の、コーチングプログラムによって、多くの女性の恋愛をアドバイスしてきた三凛さとしさんによると、モテている大人女性には、いくつかの共通点があるそうです。そこで、40代以降でも男性から愛される秘訣を教えてもらいました。

20代、30代にはない“大人の女性の強み”を活かす

 三凛さんのもとには、日々40代以上の女性から「モテたい」「愛されたい」という悩みが寄せられているそうです。 「僕のYouTubeの登録者さんや、セミナーやスクールの生徒さんのほとんどが女性で、35歳以上の方が非常に多いのですが、パートナーシップにお悩みの方は非常にいらっしゃいますね。場合によっては60代の方から相談されることも…」  しかし、20代や30代のキラキラした女性に比べて、40代以降は恋愛市場で需要があまりないのは仕方がない気も…。三凛さんは「そうとは言い切れない」と切り込みます。 「結婚相談所やマッチングアプリ関連で男性にアンケートを取った結果があるのですが、男性が女性に求める条件で重視したい3つが、倫理観や信頼性、コミュニケーション能力、安心と安定でした。これって、20代、30代よりも、40代以降の女性のほうが得意分野だと思うんです。  倫理観や信頼性というのは、嘘をつかない、つまり浮気をしないということ。火遊び的なお付き合いだと別かもしれませんが、長期的なパートナーシップとなると、若さよりも信頼関係が重要視されますよね。これって20代より40代のほうが得意だと思いませんか?」

相手の話しを聞いて包み込んであげる

「また、コミュニケーション能力。真面目なパートナーシップを築きたい場合は、品格、品位、教養などが伴ったコミュニケーション力が求められます。こちらも、若い子より40代女性のほうが上手だと思うんです。  さらに、安心と安定。もし結婚するとなると、2人で会うことが特別なイベントではなく日常になると思います。男性からしても、毎日緊張するような相手よりも、一緒にいて落ち着ける安心感を求めます。女性って基本的に自分が話を聞いてほしい生き物で、特に若い子はその傾向が強いです。  だけど、30代40代になると成熟してくるので、私の話ばっかりじゃなくて相手の話も聞いてあげる、包み込んであげるという余裕が生まれます。男性にとっては、安心できる存在になるのではないでしょうか」

キーワードは“女性性”

 年令を重ねた分、様々な経験をしてきた40代のほうが、真面目なお付き合いを求める場では有利な面もあるとのこと。しかし、これらの条件を兼ね備えていたとしても、それでもモテない40代女性はお手上げ状態です。そこで“女性性”がキーワードになってきます。 「モテないことで悩んでいる女性は、“女性性”を上手く使えていない可能性が高いです。逆にモテている女性は共通して“女性性”が活性化していますね。  女性性というのは、心理学の分野でも定義づけられているんですけど、女性性が司る行動行為です。主に、愛想が良い、繊細、言葉遣いが優しい、上品、同情心がある、他社に共感できる、甘え上手、心が温かい、茶目っ気がある、気が利く、献身的、優しい、おしゃれ、世話好き、感情豊か…というもの。男性は、男性性にはない女性性の存在を無意識に求めるという習慣があるんです」

男性に褒められたら素直に喜ぶ

 まずは女性性を磨くことが、男性から魅力的に見られるようになる近道ということ。「考えることより感じること」「所有するより共有すること」「達成することよりもプロセスを楽しむということ」「問題を解決するより共感すること」「獲得するより受け取ること」日頃の行動にこういう特徴が出てくると、女性性が活性化している証だそうです。 「“考えることより感じること”というのは、これまで学校などで『よく考えて行動しなさい』って教えられてきたと思うんですけど、もっと直感、感覚に従ってほしいんです。もちろん物事を考えるなと言っているわけではありません。 “受け取ること”とも近いのですが、例えば、男性から『お綺麗ですね』って言われても、『眼鏡の度あってます?』みたいに返したりして、“受け取らない”女性って多いんです。素直に直感的に『ありがとうございます』って言えない。これって、女性性が開花していな状態なんです。男性からしても、綺麗って言ったのにこの人は受け取ってくれないんだなって思いますよね。  日本の文化背景で生きていると、歳を重ねるだけで自信がなくなってしまう人が多いんですけど、素直に人生によろこびを感じてほしいです。その姿が結果、魅力的に見られることに繋がるんです」

日常的にスカートを履いてみよう

 ついやりがちなおばさん自虐なんて、言語道断。とにかく自分に自身を持つことが女性性を開花させることへの鍵になりそうです。 「もっと女性性を活性化させたいなら、女性らしさが出やすいファッション、例えばスカートを日常的に履くことをオススメします。何年もスカートを履いていない、動きやすさからついパンツスタイルで過ごしてしまうという40代女性って多いんです。だけど、まずはスカートを履いて1カ月くらい過ごしてみてください。女性としての意識が芽生えて所作や言葉遣いなど、何かしらの変化があると思います。実際、スカートを履くようになったら肌艶がよくなったという声も頂いています」  男性は揺れるものに魅力を感じる心理があるそうで、ふんわりとしたスカートはまさに揺れの象徴。どうせアラフォーだから、などと腐らずに服装から変えてみることで、人生が好転するかもしれません。

<三凛さとし 文/女子SPA!編集部>


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女子SPA!:2023年3月15日掲載

2023年の最強開運日ベスト5!
“今年一番いい日”はもうすぐ


 2023年も4分の1が過ぎようとしています。とはいえ、年度が切り替わる3~4月は、新生活が始まる人も多く、フレッシュな空気を感じやすい時期。お正月とともに、なんとなく1年に対する期待が高まりやすい季節でもあります。

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 そこで、著書に『親子の法則人生の悩みが消える「親捨て」のススメ』(KADOKAWA)がある親子関係心理学の専門家でYouTubeでも人気の三凛さとしさんによる、2023年これからの吉日ベスト5をご紹介。  ぜひラッキーデーをチェックして、今年始めたいことや、新しいライフステージへのきっかけにしてみては!?

今年の敬老の日はプレゼントを

吉日ベスト5の5位は、9月18日。今年は敬老の日に設定されている日です。 「この日は大安で、一粒万倍日。さらに大明日(だいみょうにち)と天恩日(てんおんにち)が重なっています。一粒万倍日は日常に即した良い日とされ、大明日とは、天と地の道が開いてすべてに太陽の日が射す日。そして天恩日は字の通り、天の恩恵を受ける日とされ、おめでたい日とされています。婚礼や結納、自分の成長につながる習い事を始める日としても適しています」 敬老の日だけに、プレゼントすることも吉となるのだとか。 「祖父母に対するプレゼントは、先祖様を敬うことになり、ひいては家系に属する自分を大切にすることにもつながります。ぜひ今年の敬老の日はおじいちゃんおばあちゃんにプレゼントを用意するといいですね」

5月21日は結婚や入籍におすすめの日

4位は5月21日。 「5月21日は大安で大明日、母倉日(ぼそうにち)、一粒万倍日が重なっています。母倉日とは、母親が子供を育てるように天が人を慈しむ日とされ、お祝い事に適しています。結婚や入籍はこの日がおすすめですね」

続いて3位が、11月7日。 「己巳(つちのとみ)の日と大明日、母倉日、そして友引の重なった日です。己巳は巳の日で最強の日で、金運アップの日とされています。資産形成や貯金、新しい財布を使い始める日に適していますよ。神社で銭洗いもおすすめです」  また、葬式をしてはいけない日として認知度が高い「友引」は、友を引き寄せる日としてお祝い事には良い日なのだとか。 「この日にマッチングアプリや結婚相談所への登録をすると、良い縁が引き寄せられるかもしれません。また、母倉日があるので、恋人を両親へ紹介するなどにも良い日ですね」

8月4日は許しを請う日に

 吉日第2位は、8月4日。4つの運気アップの日が重なっている日なのだそう。 「天赦日、一粒万倍日、母倉日、そして大安が重なっていて。この日も結婚や入籍、結婚式などのおめでたい儀式に適しています。天赦日とは、日本の暦上一番縁起の良い日とされ、邪魔が一切入らない、天が全ての物事を許す日とされています」

「物事を許す日」だけに、謝ったり和解したりする日としても適しているのだとか。 「過去の悪事を言葉にする『懺悔(ざんげ)』は、心としても運気としても悪いことではありません。罪悪感を持ったまま過ごしている方が運気を下げ、幸せになれません。『悪い』と思っていることがあれば、この日に本人に話し、謝るきっかけにすると良いかもしれません」  もし本人に話しにくい、話せない状況であれば、教会の懺悔室やカウンセラー、友人に話すだけでも、運気は上向きになりそうです。

2023年のこれから最も運気の良い日は…

 今年のこれからの吉日第1位は、春分の日である3月21日! なんと、ベスト5の中で一番直近の吉日です。

「この日は春分の日であり、天赦日、一粒万倍日、寅の日が重なっています。寅の日は金運アップで、お金が増えるというよりは返ってくる、使って発展していくという意味の日になります。ありとあらゆる縁起の良い日が重なっている貴重な日なので、今年の最も運気の良い日といえるでしょう」  また、春分の日は、占星術で「宇宙元旦」と呼ばれる日に当たり、スタートの日とされるそう。運の良い日とスタートの日が重なることで、新しいことを始めるのに最も適した日なのです。 「起業のために屋号を取ったり、会社を設立したりするのに、この日がとても向いています。また、スキルアップのためのセミナーやスクールへの申し込みも良いでしょう。過ごし方としても、ネガティブなことや口論するのは避け、前向きに過ごすように心がけてみてください」  春分の日というと、桜の開花の声が聞こえ始めるタイミング。少しずつ春を感じながら、吉日を活かして新しいことにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。 <文/女子SPA!編集部>


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『JAM THE WORLD – UP CLOSE』:2月16日堀潤さんと対談

Amazon Exclusive『JAM THE WORLD – UP CLOSE』にて
「毒親の物理的、精神的支配から抜け出す方法」というテーマで堀潤さんと対談させていただきました!

「親を頼れない若者」がいるいっぽうで子どもが成人している、いないに関わらず、子どもに干渉しすぎたり、暴力や暴言を浴びせることで思い通りに支配しようとする…いわゆる『毒親』の存在に悩む若者もいます。はたして“毒親”の物理的、精神的支配から抜け出すにはどうしたらいいのでしょうか?KADOKAWAから『親子の法則 人生の悩みが消える「親捨て」のススメ』という本を上梓された親子関係の心理学の専門家/三凛さとし さんにお話を伺います。

女子SPA!:2023年2月15日掲載

中学1年の時の“担任の先生”と不倫中…
別れたほうがいいか迷っています


 親子関係心理学の専門家でコーチングやコンサルティングしている三凛さとし氏。著書『親子の法則人生の悩みが消える「親捨て」のススメ』では、人生の9割は「親との関係」で決まる、と人格形成においていかに親の影響力があるかを説いています。

 恋愛、夫婦関係、仕事、お金…など、現代社会を生きる女性たちは様々な悩みを抱えています。その悩みの根幹には、親子関係や過去の自分が少なからず影響しているのでしょうか? コーチングプログラムなどを通して、これまで何万人もの方の、人生好転の手助けをしてきたという三凛氏に、悩める女性のリアルなお悩みに答えてもらいました。

中学時代の恩師と不倫しています

写真はイメージです。(以下同じ)

相談者:吉原かえでさん(31歳・仮名)

「私は中高一貫の女子校育ちで、中1と高1の時の担任だった先生(50歳)と不倫しています。顔はイケメンではなく、どちらかというとアンパンマンに出てくるカバオくんみたいな見た目なのですが親しみやすい性格で、生徒からも人気の先生でした。

 先生とは学生時代から仲がよく、卒業を機に連絡先を交換。私のほうから猛アタックして何度か出かけるうちに、身体の関係になりました。彼は妻子持ちで子どもは中学生です。私は結婚には興味がないので、今のままの関係でもいいかなと思っています。ですが、学生時代の友人にこの話をするとちょっと引き気味に驚かれ、遠回しに『別れたほうがいい』と言われます。

 また、私の両親は幼い頃に離婚していてずっと母親と2人だったので、彼に父親のような役割を見出しているのかもと思い、本当に好きなのかたまに分からなくなります。でも歳の近い男性にはあまり惹かれません。  世間一般の倫理観からすると、友人が別れたほうがいいと言う気持ちも分かります。それにバレたら慰謝料を払わないといけないリスクも分かってはいるけれど、私は結婚をしたいわけじゃないし、彼のことは好きなのでこのままでいいと思っています。友人の言う通り別れたほうがいいのでしょうか?」

他人の意見ではなく「自分が納得する結論」を

――世間一般の倫理観で言えば、友人の助言が正論かな、というところですが、ご本人には別れる気はない、というパターンですね。

三凛さとしさん(以下、三凛)「まず、不倫自体は本人の問題なので、『別れた方がいいか』という質問については、『自分で納得して決めた方がいい』でしょう。やはり他人に言われたことに従っても、結局納得感がなく、ずっとモヤッとしてしまいます。関係をどうするかは、自分で考えて決めましょう。

 それよりも、彼に対して『父親のような役割を見出している』というところが気になります。幼い頃に感じていた、父親に対する不足感や寂しかった気持ちが残っていて、相手を父親の代わりと思っているのか、恋愛感情なのかがわからない、ということだと思います」

幼少期に受けた心の傷を癒すワーク

――どうしたら、その感情がどちらなのか見極めることができるでしょうか?

三凛「『インナーチャイルド』という幼少期に受けた心の傷によって、大人になっても続いている、子ども時代のネガティブな思考パターンや習慣を変えることが大切です。

 そこで、幼少期に作った心の傷を癒やすワークが有効。私がおすすめしている方法を紹介します。まず、自分の利き手ではない方で、幼い頃の気持ちを書いていきます。それに対して利き手の方で、今の自分として慰めてあげたり話を聞いてあげたり、認めてあげるのです。自分の右手と左手で会話をしていくようなイメージですね。

 これを実践すると、当時の寂しさや悲しさがよみがえり、解消できていなかった感情が湧きあがります。そして、当時の自分に戻って泣いたり悲しんだり怒ったりして感情を開放して全部出すことで、気持ちをクリアすることができるので、父親に対する不足感がなくなっていくはずです。

 このワークをした後、もし彼への想いが父親に対する不足感から来ていたものであれば、彼への魅力は感じなくなっている可能性があります。本当に好きならば、まだ一緒にいたいと思うはずです」

アドバイスは「誰に聞くか」が大切

――本来、不倫は秘密の関係であり人に話しにくいはず。しかも友人や知人に相談したら反対されることは予想できそうですが、それでも友人のアドバイスは聞いた方がよいのでしょうか?

三凛「不倫は社会的に認められないことですが、それでも話してしまうのは、他人に言うことで『愛されている自分を認められたい』という承認欲求があるのかもしれませんね。

 その上で、相談事は、誰のアドバイスを聞くかが大切だと思います。例えば、ビジネスの相談をする時に、ビジネスの結果や評価を上げていない人に相談を持ち掛けても、あまり良い話を聞けない可能性があります。どんな友人に話すかで、得られる意見や考え方は変わるはずです」

 不倫という禁断の恋愛は、なかなか他人には理解されないもの。とはいえ、納得できる結論を決められるのは、やはり自分自身だけのよう。迷っている人は、まずワークで自分の気持ちを確かめてみることが、自分らしく生きる一歩につながるはず。相談相手を見極めつつ、自身の気持ちと向き合ってみましょう。

<三凛さとし 文/女子SPA!編集部>


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女子SPA!:2023年2月1日掲載

家族仲がボロボロの家庭で育った女性。
ある日母親に連絡、衝撃の事実を知る


「家族は仲良く」が“是”とされがちな世の中ですが、人によっては、その「家族」がメンタルを不安定にさせることもあります。 「家族との居心地が良くなかった」と言う喜田川さん(仮名・43歳)も、家族との仲に悩む一人。機能不全状態の家庭との距離の取り方に「迷いがある」と言います。

関わり合いのない両親ときょうだい

写真はイメージです。(以下同じ)

 喜田川さんの家は自営業で、小売店を営んでいました。4人きょうだいで、喜田川さんは3番目。家族の人数は多かったものの、関係性は冷え込んでいました。

「家族経営で、両親やきょうだいは常にお店に出ていたので、食事は一人でとれる時にとるという感じ。家族だんらんという機会はなかったです。みんなお互いに興味がなく、近づくと冷たくされて傷つくだけなので、仲良くしないようにしていました

 母親とは唯一会話をしていたものの、父親とは話が成り立たない違和感があったのだとか。 「父親は、客商売をしていたにもかかわらず、全く会話が成り立たない人でした。お客さんに対して失礼なことを言ったり、普通に会話をしていたと思ったら突然返答がなくなったり。なんらかの発達の疾患があるのではないかと疑っています」

 両親だけでなく、きょうだい同士も関わりがなく、距離があったのだとか。

「若い頃、兄と妹は引きこもっていて、部屋から出てきませんでした。両親も特に何か対処をすることはありませんでしたし。今思えば、私の家はいわゆる『機能不全家族』だったんだと思います」

家族の大事な連絡すらしない母に驚愕

 高校を卒業し、専門学校の入学を機に上京してから、喜田川さんは家族との連絡が激減。そもそも、家族に対して執着がなかったため、疎遠になり始めました。

 とはいえ、血のつながった間柄。連絡しなければならないこともあるはずです。しかし、家族はそのラインを逸脱していたと、喜田川さんは家を出て初めて知りました。

「母とは時々連絡を取ってはいたのですが、大事なことを共有してくれず、驚きの連続でした。一番衝撃だったのは、祖父や祖母が亡くなったことを、亡くなった当日に連絡してきたこと。特に母方の祖母とは毎年会うほど仲良くしていたので、亡くなる前に会いに行きたかった……。それからはもう実家に帰りたくなくなりました」

 さらに、父親ががんになった時も、手術して退院してから初めて連絡があったのだとか。家族の一大事にも連絡がないことで、すっかり信用を失ってしまいました。

感情を入れると腹が立って……

 今も、両親やきょうだいと連絡は積極的に取っていない喜田川さん。「関わらない方が精神的に楽」と言います。

「友人に実家の話をすると、『家族なんだから仲良くしないと』と言われたりしますが、正直、放っといて!と思ってしまいます。感情を入れて向き合うと、腹が立ってしまうので、あえて家族のことは考えたくありません」

 友達のようにフランクに接してくれる、自分の夫の家族の方が居心地がよく、コミュニケーションが取れているのだとか。 「このまま実家と連絡を取らないでいられるならそのままでいたいですが、家族ではなく、自分に問題があるのでは?という思いもあります。頑張って向き合った方がいいのでしょうか……」

専門家が示す「打ち解け合えない家族と上手に付き合うには」

 親子関係心理学の専門家で、著書に『親子の法則人生の悩みが消える「親捨て」のススメ』がある三凛さとしさんによると、「価値観の違いを受け入れる必要がある」と言います。

「無意識に『家族だから同じ価値観や方向性を持っているだろう』と考えがちですが、同じ環境で育ったきょうだいでも全く同じ価値観にはなりません。考え方が違う人を否定せず、『こういう人なんだ』と違いを認めてみましょう」  また、周囲の言葉に流されて、無理に付き合い続ける必要もない、と三凜さんは言います。

周りに何を言われても、大事なのはあなたの気持ち。夫の家族との居心地が良いのであれば仲良くすればいいし、合わない実家とは割り切って付き合えばいいのです」

 世間としても“多様性”が叫ばれていますが、家族間でも「価値観が違って当たり前」と気づくことで、心が楽になるのかもしれません。

<三凛さとし 取材・文/女子SPA!編集部>


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